今読んでるもの。
読書好きと言いつつも、恥ずかしながら有名どころの日本文学はほとんど読んだことがありませんでした。芥川龍之介と太宰治と萩原朔太郎くらい。
この本を手に取ったきっかけもhttp://logoon.org/で、私の文章がこの本の作者の小林多喜二さんと高確率で一致していると診断されたからっていう微妙な理由から。
凄く古い小説ですが、確かにどこか似てるところがありました。いい加減そうに見えて意外と深いのね。あと浅田次郎さんと吉川英治さん。


なんというか、生々しくてえぐい。この作品がきっかけになって作者が不敬罪で捉われたていうのも理解できる。当時の政治情勢鑑みると。

語彙力に乏しいので雑な表現になってしまいますが、『汚い』ものの描写が本当にリアル。体調不良の時に読むと悪化しそうな気がしてしまう位。
だけどこれは実際にあったことで、むしろ今現在でも姿形こそ違ってもどこかしらであることだと思う。
言論統制だってそのやり方は変わっても今尚残ってますしね。

一つの物事に対して真向から対立する視点、意見があるのは当然の事だけど、一方が絶対的に正しくて一方は完全に悪だなんてことはない。
右翼と左翼なんかそうでしょ。
というか、一般的には右翼も左翼も根本には愛国精神があるのが前提だと思うんだけど、日本は特殊ですよね。一部の人は。

この作品は多分今でも一定の所では問題視される作品だと思う。
でも、はだしのげんといい、これといい、ある程度自分の中の意識がはっきりとしていればそうそうコロッと変わるほど影響は受けないでしょ。
ただ、どっちの立場にいても互いに目をそむけてはいけない部分があるだけ。


色々考えさせられる話です。


投票ありがとうございましたー。

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