今読んでるもの

2012年4月25日 読書
http://www.kadokawaharuki.co.jp/book/detail/detail.php?no=2047

はい。北方さんの三国志です。
初めて読む。
読む前はなんとなくすごく硬い文章で書いてるんじゃないかなーと思ってたんですが、ところがどっこい。司馬さんや宮城谷さんとは打って変わって、すごくダイナミックだった。
あくまで司馬さん達と比べての話だけど。

前二人の文が説明的なのに対して、北方さんのは、こう作者本人がその場に立って実況しているような、そんな感じ。
そしてこの人の呂布像がとても印象的。

三国志で呂布といえば、戦いの場や、美女(チョウセン等)をあたえれば簡単に裏切って暴れまわる、とんでもない奴というイメージが強い。
実際北方さんの呂布も、戦えないことに鬱憤がたまっていって、憂さ晴らしに何の罪もない村人をむごいやり方で殺したりしてるんだけど、なんというか、すごく純粋なんですよ。
母子家庭で育った呂布が、自分の大切な母親に面影が似た年上の、どちらかといえば不細工な女性をさらって嫁さんにするのですが、この嫁さん謡に対してすごく一途なの。ある意味マザコンを思わせるのだけど。
トウタクに対しても、遠まわしに嫁さんを侮辱したことにものすごく立腹して、そこを王允にそそのかされて斬首に至ってる感じ。
今まで読んだ三国志の呂布の中で一番意外性があるというか、新たな人物像に触れられてすごく新鮮で面白い。
赤兎とのシーンも大好きだ。

二巻まで読み終わったので次は三巻。さくっと読めるので楽しい。

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