本当は全六巻の文庫本verのほう。で今四巻。
この前レビューした『諸葛孔明』を書いた陳舜臣さんの、物語版三国志。
物語といってもやはり陳舜臣さんが描くそれは、現在までに判明している史実をかえず、誇大化も矮小化も無いさらっとした文章。
しかし、その静の文の中にも物語としての躍動感はひしひしと伝わっており一冊1日半ほどで読んでます。
ただ、この物語の内容が本当に史実だとしたら色々信じがたいことだらけだ。
美髯公様がまさかのチョウセン誘拐未遂。
曹仁が曹操の従兄弟じゃなくて弟。
呂布が意外といい奴。
玉璽のために孫堅の鞭打ち拷問。
この手の歴史物語って、大抵作者の無意識のうちの贔屓目がでてきて、とある本ではソソ様が徹底的な悪者として扱われ、ありもしないエピソードが書かれたり(テンイの葬儀の時に本当は悲しくもないのに演技で号泣して部下の心を集めたとか。)逆に劉備さんは英雄的な人として描かれ、史実では劉備さんがやった山賊紛いの事を弟の張飛がやったことにしていたりする。
だから一度そういうものを読むと、自分の中に登場人物(歴史上)の大雑把なイメージ像が出来て、定着しまうから、メディアってこわい。
ところで、三巻でソソ様が呂布を攻めようとして返り討ちにあい炎の中を逃げ惑う時の
『曹操も東門にむかって逃げようとしたが、いきなり襟首をつかまれた。
「やいチビ!曹操は何処に居るか白状せい!」
(中略)曹操は小男である。こんなときに小男であることが幸いした。酒に寄った呂布軍の騎兵将校は、まさかこの小さな男が曹操だとは思わない。』
という件で一人で笑ってしまった。
やっぱり小さいんだねソソ様。いいと思うよチャームポイントだよ。
この前レビューした『諸葛孔明』を書いた陳舜臣さんの、物語版三国志。
物語といってもやはり陳舜臣さんが描くそれは、現在までに判明している史実をかえず、誇大化も矮小化も無いさらっとした文章。
しかし、その静の文の中にも物語としての躍動感はひしひしと伝わっており一冊1日半ほどで読んでます。
ただ、この物語の内容が本当に史実だとしたら色々信じがたいことだらけだ。
美髯公様がまさかのチョウセン誘拐未遂。
曹仁が曹操の従兄弟じゃなくて弟。
呂布が意外といい奴。
玉璽のために孫堅の鞭打ち拷問。
この手の歴史物語って、大抵作者の無意識のうちの贔屓目がでてきて、とある本ではソソ様が徹底的な悪者として扱われ、ありもしないエピソードが書かれたり(テンイの葬儀の時に本当は悲しくもないのに演技で号泣して部下の心を集めたとか。)逆に劉備さんは英雄的な人として描かれ、史実では劉備さんがやった山賊紛いの事を弟の張飛がやったことにしていたりする。
だから一度そういうものを読むと、自分の中に登場人物(歴史上)の大雑把なイメージ像が出来て、定着しまうから、メディアってこわい。
ところで、三巻でソソ様が呂布を攻めようとして返り討ちにあい炎の中を逃げ惑う時の
『曹操も東門にむかって逃げようとしたが、いきなり襟首をつかまれた。
「やいチビ!曹操は何処に居るか白状せい!」
(中略)曹操は小男である。こんなときに小男であることが幸いした。酒に寄った呂布軍の騎兵将校は、まさかこの小さな男が曹操だとは思わない。』
という件で一人で笑ってしまった。
やっぱり小さいんだねソソ様。いいと思うよチャームポイントだよ。
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