今朝、いつも通る交差点の所で後ろ姿を見かけた。
距離にして多分50メートル位。
大声出せば聞こえるだろうが、他に同じ学校の奴が通学している中でそうするのもなんとなく気が引けた。
追いつければ、いい。
そう思って脚が早くなった。
あと10メートル。
ここからなら声を掛けても不自然じゃない。
だなんて妙に計算くさいことばかり考えてたらあいつの直ぐ横に、やたらと胴の長い車が止まった。
車のウィンドウが開いて出てきたのは『あの』柚木先輩。
そのままあいつと2,3言言葉を交わしたかと思えばあいつはそのまま車の中に消えた。
サッカーで鍛えた俺の脚でももう追いつけない。
授業、昼休み、授業、セレクションが始ってからはやたらに時間が過ぎるのが早い。
あっという間に放課後になってクラスの連中もゾロゾロと帰っていく。
俺もピアノの練習もそこそこに家路に付こうと校門へ向かった。
そこでまたあいつに気づく。
距離はたぶん30メートル位。
「お」
口が開いたままとまった。
俺より先にあいつに声を掛けたやつがいた。
よりにもよって
「月森かよ…」
朝同様あいつは2,3言言葉を交わしてそのまま月森と帰っていった。
「青春だな!土浦遼太郎!」
「黙れリリ、キンピラと一緒に炒めるぞ。」
俺の横で憎たらしいほど楽しそうに言ってのけた金色のアルジェントに向かって鞄を振った。
ますます腹立たしいことにぶつかる寸前に笑いながら姿を消したから鞄は空振る。
おまけに、周りの奴からすれば、俺は突然何もない空間に鞄を振り回した妙な奴にしか写らなかった。
「やっぱりチャリ通の申請するか…」
あいつは今頃交差点に差し掛かった頃だろうか。
溜息が、ひとつおちた。
------
ある意味実話。
月森君と柚木と土浦君の親密度が同じ位で日によって朝一緒に行ったり放課後誘ってくる人が変わる。
一度継続下校が柚木で継続登校が土浦君になった事もある(笑)
ようするに私が土浦君好きだって話し。
距離にして多分50メートル位。
大声出せば聞こえるだろうが、他に同じ学校の奴が通学している中でそうするのもなんとなく気が引けた。
追いつければ、いい。
そう思って脚が早くなった。
あと10メートル。
ここからなら声を掛けても不自然じゃない。
だなんて妙に計算くさいことばかり考えてたらあいつの直ぐ横に、やたらと胴の長い車が止まった。
車のウィンドウが開いて出てきたのは『あの』柚木先輩。
そのままあいつと2,3言言葉を交わしたかと思えばあいつはそのまま車の中に消えた。
サッカーで鍛えた俺の脚でももう追いつけない。
授業、昼休み、授業、セレクションが始ってからはやたらに時間が過ぎるのが早い。
あっという間に放課後になってクラスの連中もゾロゾロと帰っていく。
俺もピアノの練習もそこそこに家路に付こうと校門へ向かった。
そこでまたあいつに気づく。
距離はたぶん30メートル位。
「お」
口が開いたままとまった。
俺より先にあいつに声を掛けたやつがいた。
よりにもよって
「月森かよ…」
朝同様あいつは2,3言言葉を交わしてそのまま月森と帰っていった。
「青春だな!土浦遼太郎!」
「黙れリリ、キンピラと一緒に炒めるぞ。」
俺の横で憎たらしいほど楽しそうに言ってのけた金色のアルジェントに向かって鞄を振った。
ますます腹立たしいことにぶつかる寸前に笑いながら姿を消したから鞄は空振る。
おまけに、周りの奴からすれば、俺は突然何もない空間に鞄を振り回した妙な奴にしか写らなかった。
「やっぱりチャリ通の申請するか…」
あいつは今頃交差点に差し掛かった頃だろうか。
溜息が、ひとつおちた。
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ある意味実話。
月森君と柚木と土浦君の親密度が同じ位で日によって朝一緒に行ったり放課後誘ってくる人が変わる。
一度継続下校が柚木で継続登校が土浦君になった事もある(笑)
ようするに私が土浦君好きだって話し。
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